2014年度春学期のゼミ活動まとめ

2014年度春学期は主に以下のような活動をゼミで行いました。

水曜10:40~12:00:院生ゼミ
木曜13:00~14:30:3年生ゼミ 14:40~15:00:全体会 15:00~16:30:4年生ゼミ

3年生ゼミ
・アメリカ大都市の死と生 輪読
・コミュニティを問い直す 輪読
4年生ゼミ
卒論の進捗発表
院生ゼミ
研究の進捗発表

4/28 新歓
5/8 見学会 横浜の都市デザイン
6/19 見学会 横須賀市
7/3 見学会 谷中
7/17 拡大全体会(4年生、院生の研究進捗の発表) 春学期納会
8/26~28 ゼミ有志で陸前高田市、大槌町訪問
9/28~29 ゼミ旅行(香川県高松市・直島)

ゼミ旅行(香川県)

2014年9月28日~29日にゼミ旅行で香川県に行きました。

sP1030769sP1030789まず、高松市の丸亀町商店街で集合し、うどんを食べた後に、商店街を見学しました。

sP1030819その後、倉庫を店舗に改装した北浜Alleyに行き、琴電に乗って琴平の温泉宿で宿泊しました。

sP1030839翌朝は6:30に宿を出た、再び琴電に乗って高松に戻り、直島に渡りました。
月曜日だったため、多くの美術館は閉館していましたが、ゆっくりと島の散策ができました。

インドネシア調査

8/31~9/7にかけて、大学院生の二人とインドネシア調査に行きました。

まず、ジャカルタにて東大大西研OBのToguさんと久しぶりの再開をしました。
Toguさんにコーディネートしていただき、当時アチェの村単位の計画であるビレッジプランに関与していたBekさんのお話を伺い、その後に世界銀行にて世界銀行のインドネシアでの災害復興のプログラムについてのお話を伺いました。
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その後、東洋大の志摩ゼミに合流して、Cikiniカンポンをジャカルタ大のJoko先生にご案内いただきました。
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ジャカルタを後にし、久しぶりにバンダアチェの地への赴きました。
シャクアラ大学のTDMRCで東日本大震災の復興状況の報告をし、研究の打ち合わせをして、復興住宅地を見学しました。
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バンダアチェは相変わらず美しい町でした。
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陸前高田市、大槌町訪問

2014年8月26~27日に、ゼミの有志8名で岩手県の陸前高田市と大槌町を訪問し、復興の現場を見せていただきました。

sP1030215 8/26には、まず新幹線と在来線、BRTを乗り継いで陸前高田市に行きました。
まず、市役所で復興の計画についてお話を伺いました。
陸前高田市では、大規模にかさ上げの工事をして、市街地の復興を進めていく計画です。

sP1030217 その後に、車で現場をご案内いただきました。
すでにかさ上げされた地盤に建設された公営住宅。

sP1030224できたばかりの資料館。

sP1030225 被害に遭った旧道の駅。中はまだ震災当時のままで、津波の恐ろしさを感じます。

sP1030237 かさ上げするための土を運搬する巨大ベルトコンベア。工事の規模の大きさを物語っています。

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sP1030270みんなの家。運営されている地元の方からお話を伺いました。

その日は釜石に宿泊し、翌日大槌町に向かいました。

sP1030313大槌の旧市街地の様子。震災前はここは中心市街地だったそうです。

sP1030317多くの職員の方が亡くなった旧大槌町役場。

sP1030330ひょっこりひょうたん島のモデルになった島でみんなで記念撮影。

sP1030342復興公営住宅。

今回は、環境省の委員会でご一緒した鹿島建設の三浦さんが大槌町に応援職員として赴任されたのを機会に大槌町に伺い、ご案内いただくことができました。このような機会を設けて下さった三浦さんや現地でお世話になった方々に心より感謝します。

初めて被災地を訪れる学生がほとんどで、陸前高田市、大槌町それぞれの復興の状況を見て、皆かなり衝撃を受け、色々と感じたようです。

以下、学生の感想です。

震災をきっかけに新たな価値の創造や伝統技術の伝承などの可能性を感じた。
街ごとでの復興の違い。被災地に来て視覚・聴覚・嗅覚を通じて学んだこと。

手続きや住民の意向調査など、決めるまで時間がかかるので、先が長いように感じた。

傷跡や記憶を伝承していく、遺構の保存。私たちも1度で終わらずに、何かをリターンしたり、次につなげていく。

進んでいないと言われているが、考えられていて人々や重機がフル稼働していた。
3年経って、いまだからできること、感じること、訪れる意義がある。

タイ・ゲーティッドコミュニティ調査

7/28-29と弾丸でタイに調査に行ってきました。
共同で研究をしているタマサート大学の仲間と、次の調査をgated communityで行うことを予定しているため、いくつかのgated communityを見学に行きました。

何回かgated communityは友人を訪ねていったことがありますが、これほどまでにバラエティに富んでいるとは知りませんでした。

sP1030098タマサート大の近くにある高級gated community。
高級物件ですが、途中でアジア経済危機がありうまく物件が売れず、共用施設などは管理が行き届いていませんでした。

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sP1030157gated communityと一体で開発されるショッピングモール、community mall。

sP1030167もう少し庶民的なgated community。

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sP1030187都心に近い場所にあるgated community。
ここもかなり高級そうでした。

sP1030086タマサート大の仲間と。

谷中の見学

7月2日に谷中に学部生、院生と一緒に見学に行きました。
谷中に行った理由の一つとして、ジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」を輪読した際に、東京の下町出身者はジェイコブスの言っている都市像をすんなりと理解したのに対して、郊外出身者はすんなりと理解できず、「コミュニティとは何か?」という疑問にぶつかったためでした。

当日は、谷中銀座、HAGISO、初音の森、三崎坂、市田邸の順に回り、最後にカヤバ珈琲で有志でお茶をして帰りました。

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初音の森のかまどベンチ

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初音の森のマンホールトイレ

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密集市街地

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昔の銭湯をギャラリーに

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カヤバ珈琲

横須賀市 訪問

6/19にゼミで学部3年生、4年生、院生と横須賀市役所にお伺いし、都市計画課にて都市計画MPについてのお話を伺いました。
今回は、とくに人口減少にどのように都市計画及び都市計画MPが対応していこうとしているのか、についてを重点的に伺いました。

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その後、都市計画MPで人口軽減地区とされている谷戸地域(谷にそった斜面沿いの住宅地)の一つまでご案内いただきました。
車が入れなく、階段をずっと登らなければ行けない地域に住むのは大変だと思いましたが、ここに住んでいるお年寄りが離れなくないと言っているのもよく分かる場所でした。

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2014年度メンバー

2014年度がいよいよ始まりました。
この4月に3名の修士1年生と7名の学部3年生を迎えました。
人間文化課程が発足して3年が経過し、4年生まで揃い、院生5名、学部生17名とますます大所帯になりました。

2014年春学期メンバー

都市イノベーション学府
D2
Saiyot Sayamon(Ning)

M2 (国際社会科学研究科Infrastructure Management Programme)
Sayeda Saika Binte Alam

M1
栗林 祐未
長谷 川太一
平野 隆一

教育人間科学部人間文化課程
B4
今瀬 和哉
門倉 裕理
小井土 彩華(留学中)
神津 あずさ
小林 麻衣子
土屋 郁弥
冨山 千穂
中村 智幸
松田 真依(留学中)

B3
芦田 陽香
井竿 千鶴
今村 和音
木村 希
黒木 彩花
小林 葵
武田 勇
若杉 優貴

ダッカ、Korailスラム調査

3月3日よりバングラデシュのダッカ最大のスラムであるKorailスラムにM1のサイカさんと一緒に調査に行ってきました。
Korailスラムは大使館やおしゃれな店の建ち並ぶグルシャン地区と湖を挟んで隣り合っており、アクセスはボートか車になります。
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Korailスラム側からグルシャンの高級住宅街を望む。スラム側では子ども達がゴミ山の上で遊んでいる。sP1020632
リキシャ引きを職業にしている人も多いので、リキシャ車庫もあります。
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売店のテレビをみんなで見ています。日本の昔の光景のようです。
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共用の水場。
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電線があり、一応電気は通っていますが、各課程に裸電気1つほどの電力しか来ていないようです。
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世界最大のNGO bracによる小学校。NGOなどによる小学校はかなり整備されていました。
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海外のNGOによる働く子ども達のための学校。こんな小さな子ども達も、チャイ売りなどとして働いているそうです。
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働く子ども達のための学校にあるコンピュータルーム。立派!
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平日の昼間でも働いている子ども達がたくさんいました。
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小学校に比べ、整備されていないのが保育所。こんな暗くて何もない部屋が保育所でした。
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スラム内には数多くの店があり、一つの町のようです。
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スラム内の住宅の様子。これは湖の上に張り出した住宅です。
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この子がずっとついてきて案内してくれました。

修論審査会

2/18に都市基盤系の修論審査会が行われ、本研究室からは望月君と吉野君が修論の発表を行いました。
望月良亮「複数案の比較評価による道路計画策定プロセスにおける市民参加のあり方に関する研究」
吉野遼平「低炭素都市づくりにおける地方自治体への支援のあり方に関する研究」