研究室の概要

研究の対象
2020年度より、都市基盤学科の交通と都市研究室(第4分野)と一緒になりました。
研究室全体については、交通と都市研究室(第4分野)のHPをご覧ください。
以下は、松行を個人の研究及び松行を指導教員とした場合の研究範囲についてになります。

本研究室は、都市計画・地域計画に関する研究を行っている研究室です。
都市計画・地域計画を多角的に幅広く研究をしています。

現在、特に力を入れている研究テーマ
■開発途上国の都市計画、まちづくり
アジアを中心とした開発途上国を対象として、先進国とは異なる開発途上国型のオルタナティブな都市計画・まちづくりのあり方に関する研究を行っています。土地利用と交通、社会階層の変化と都市構造・交通行動の変化、住宅・スラム改善、防災・災害復興などを、幅広い切り口で研究を行っています。
最近の研究テーマ
・タイ、バンコクにおける軌道系公共交通機関の導入による土地利用の変化
・タイ・バンコクの郊外駅のTODの観点からの評価
・ベトナム・ハノイにおける複合型郊外住宅開発による交通行動の変化
・インドネシア、バンダアチェの津波災害からの移転型復興市街地の定住意識
・バングラデシュ、コレイルスラムへの土地分有手法の適用可能性について
・タイにおけるコミュニティの洪水被害からの復興に関する研究
・メデジンにおける貧困層のモビリティの向上と貧困削減
・インドネシアにおける地方分権による災害マネジメントの変化
研究プロジェクト
・鹿島学術振興財団2015年度研究助成 開発途上国におけるモビリティの向上による貧困削減への波及範囲に関する研究-コロンビア・メデジン市におけるメトロ・カブレの事例-(研究代表者:松行美帆子)2016
・科研基盤(B)気候変動下のアジア大都市における空間適応マネジメント手法の総合的研究(研究代表者:城所哲夫)2014-2017
・科研費若手(B)アジア開発途上国における軌道系輸送機関の導入による都市構造の変容に関する研究(研究代表者:松行美帆子)2011-2013
・科研費基盤(B)アジア5カ国を対象としたインフォーマル市街地のフォーマル化プロセスに関する研究(研究代表者:城所哲夫)2008-2010

■交通と土地利用に関する研究
土地利用や都市構造が変化することにより、どのように交通行動が変容し、それをどうすればより持続的なものに持って行けるのか、アジア型のTOD(公共交通指向型開発)とはどのようなものか、ということを中心に研究を進めています。
最近の研究テーマ
・タイ、バンコクにおける軌道系公共交通機関の導入による土地利用の変化
・タイ・バンコクの郊外駅のTODの観点からの評価
・ベトナム・ハノイにおける複合型郊外住宅開発による交通行動の変化
・メデジンにおける貧困層のモビリティの向上と貧困削減
研究プロジェクト
・鹿島学術振興財団2015年度研究助成 開発途上国におけるモビリティの向上による貧困削減への波及範囲に関する研究-コロンビア・メデジン市におけるメトロ・カブレの事例-(研究代表者:松行美帆子)2016
・科研基盤(B)気候変動下のアジア大都市における空間適応マネジメント手法の総合的研究(研究代表者:城所哲夫)2014-2017
・科研費若手(B)アジア開発途上国における軌道系輸送機関の導入による都市構造の変容に関する研究(研究代表者:松行美帆子)2011-2013

■人口減少社会における都市計画、まちづくりに関する研究
人口減少社会を迎え、右肩上がりの成長を前提としてきた都市計画やまちづくりはおおきな転換点を迎えています。
どのように都市をスマートにshrinkしていくべきなのか、また地方都市の自立性をどのように高めていくべきなのかを研究しています。
最近の研究テーマ
・世代交代に影響をする地区の立地・空間特性に関する研究
・人口減少社会における再々開発に関する研究
・まちなかの広場の役割に関する研究(コンパクトシティ実現のために、まちなかを魅力的にするために広場の設置は役に立つのか)
研究プロジェクト
・科研費基盤(B)シュリンキングシティにおける空間変化と計画的対応策の日米欧比較研究と提案(研究代表者:海道清信)2015-2018
・科研費基盤(B)逆都市化時代における拡張概念に基づく持続的都市圏形成のための地域計画に関する研究(研究代表者:大西隆)2009-2012

■自然災害からの復興
自然災害からの復興過程で、どのような課題が生じているのか、自然災害からの復興においてどのように計画を立てていくべきなのかを中心に研究をしています。
最近の研究テーマ
・岩手大槌町における高齢者の買い物行動と支援に関する研究
・岩手大槌町における子育て環境に関する研究
・災害公営住宅の整備・管理主体の違いによる入居時の課題の差に関する研究
・タイにおけるコミュニティの洪水被害からの復興に関する研究
・インドネシア、バンダアチェの津波災害からの移転型復興市街地の定住意識
・インドネシア、バンダアチェにおける津波災害からのボトムアップ型再建計画の中期的評価

過去に実施していた研究テーマ
■環境共生都市の実現に関する研究
地球温暖化、生物多様性など、今後都市計画はさらに環境への配慮が求められてきています。環境への配慮をどのように都市計画の中に取り込んでいき、環境と共生できる都市を形成していくのかについて研究をしています。
最近の研究テーマ
・オランダにおけるエコロジカルネットワークに関する研究
・欧州の土地利用への戦略的環境アセスメントに関する研究
・地方自治体の低炭素都市づくりへの取り組みに対する支援に関する研究
研究プロジェクト
・科研費基盤(C)生態系保全計画を組み込んだ都市域空間計画の策定(研究代表者:木下瑞夫)2010-2012
・科研費若手(B)アジア開発途上国における計画段階での環境影響評価の導入に関する研究(研究代表者:松行美帆子)2005-2007

■計画策定における合意形成に関する研究
行政の計画策定に対して、どのように市民参加を組み込んでいくのが有効なのかについて研究を行っています。また、
最近の研究テーマ
・都市計画マスタープランへの市民参加に関する研究
・道路計画へのPIに関する研究
・地方自治体におけるSNSの利用に関する研究
研究プロジェクト
・科研費若手(B)我が国の道路計画への戦略的環境アセスメントの適用に関する研究(研究代表者:松行美帆子)2008-2010

研究の進め方
大学院、学部とも毎週1回研究室会議を行い、研究の進捗状況の報告と、他の学生や教員との議論を行います。
教員との議論は研究室会議以外での個人相談においてもしっかりと時間を取っています。